インシナックス 訪問販売と電子契約のガイド

五十嵐 天導(いがらし たかみち)

みちびきworks 代表。電子契約システム「インシナックス」の開発・運営をしています。

このガイドで書いているのは、訪問販売の契約実務と、特定商取引法にもとづく 書面の電子化についてです。制度の解説そのものは、すでに詳しい記事が世の中に たくさんあります。それでも書いているのは、条文と現場のあいだに、実装しないと 見えてこない距離があると感じたからです。

たとえば、施行規則が求める適合性の確認は「お客様ご自身の端末を、ご自身に操作して いただく」ことまで含みます。条文を読めばそう書いてあります。しかし、それを営業の 動線に落とすと何が起きるのかは、システムを作ってみるまで分かりませんでした。 各記事の「実装してみて分かったこと」は、その記録です。

記事は、消費者庁のガイドラインと条文にあたって書いています。参照した 一次情報は、各記事の末尾にすべて挙げています。 解釈が分かれうるところは、分かれうると書くようにしています。

なお、このガイドの記事は法律上の助言ではありません。 個別の判断は、弁護士や所管の行政庁にご確認ください。 誤りを見つけられた場合は、お知らせいただけると助かります。

事業者情報

  • 屋号:みちびきworks
  • 代表:五十嵐 天導
  • 所在地:名古屋市港区港明二丁目4番2号
  • 連絡先:info@michibikiworks.com

経歴

太陽光発電と蓄電池の営業を13年、そのうち8年は副社長として経営にたずさわって きました。契約を、売る側からも、経営の側からも見てきたことになります。

この仕事を始めたきっかけは、うまくいかなかったことのほうです。

特定商取引法が改正されて書面を電子化できるようになったとき、まず信販会社に 相談しました。返ってきたのは「法律を満たせる電子契約が、まだない」 という答えでした。それから自分で条文を読み始めました。読んでみると確かに、 市販の電子契約サービスで特商法の要件を満たせるものが見当たりませんでした。

経営の側で見てきた光景もあります。

営業が時間をかけていただいてきた契約が、お客様との認識の違いで キャンセルになる。契約書の不備で、クーリング・オフができる状態が 終わらないままになっている。「そんな大事なことは、契約のときに ちゃんと言ってくれないと」と言われる。

どれも、誰かが手を抜いたから起きたことではありませんでした。 手順と記録が仕組みになっていなかったから起きています。

営業にとってもお客様にとっても、もっと安全に契約を結べる形があるはずだ。 そう考え続けて、結局、自分で作ることにしました。それがインシナックスです。

このガイドに書いているのは、その過程で調べたことと、実装して初めて 見えたことです。

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